都会のネズミと田舎のネズミ

f:id:decemberblue:20170725133855j:plain

革張りの座面が……。

 

姪たちの滞在中、一番の被害者は彼かもしれないので叱れません。

これ以上のストレスは与えたくないのです。

 

昨夜の最終便で女子小学生が二人、この家にやってきました。

二人の両親には前もって食べ物のアレルギーや好き嫌いの有無を聞いておいたのですけれど、

どちらもアレルギーはなく、特別な配慮は不要とのことでした。

今日の朝食はゆで卵のサラダとヨーグルトとフルーツ、そしてシリアルを出しました。

すると姪はヨーグルトはA社の一種類のフレーバーしか食べられない、

と言うのです。

そして卵はオムレツとスクランブルのみ。

生卵やゆでたまごはだめだと言います。

姪の友人であるHちゃんはメロンとバナナが食べられないと言います。

シリアルはコーンフレークスのみ食べられるのだそうです。

二人とも牛乳は紙パックはだめで瓶のがいいとのこと。

難しいな、と思いつつこのままではお腹がすくだろうと、

買っておいた「妖怪ウォッチ」の菓子パンを差し出すと、

二人で顔を見合わせて原材料にマーガリンが入っているかと聞くのです。

入っている、と答えると身体に悪いので食べないと言います。

 

いつも遊びに来る近所のAちゃんという女の子が誘いに来てくれたので、

外で遊んで来たら?と促すと二人はそそくさと自分たちの部屋に行き、

ポーチから有名ブランドの日焼け止めと虫除けを取り出してスプレーし始めました。

真っ黒に日焼けしたAちゃんはきょとんとして玄関に立っています。

妖怪ウォッチ」のパン、食べる?と耳元で尋ねると、

ぱっと笑顔になって「食べる!」と大声で答えました。

都会から来た二人が着るものや髪形で騒いでいる間、

Aちゃんは玄関に座ってゆっくり菓子パンを食べ、ジュースを飲んで待っていました。

 

サマードレスにUVプロテクトのパーカーを羽織った二人と、

Tシャツにショートパンツ姿のAちゃんが出ていくのを見送って、

私は思わずふふ、と笑ってしまいました。