クリームソーダ

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なんだかとても疲れてしまった。

 

 

私にとってクリームソーダは、大好きだった「おばあちゃん」の思い出。

父方の祖母は早く亡くなっていたので、

母方の祖母だけが「おばあちゃん」だった。

デパートの最上階のレストランでクリームソーダとお子さまランチを頼むのは

昭和の子どものささやかな幸福だったと思う。

ガラス越しに眺める小さな屋上遊園地では子どもたちがメリーゴーランドに乗っていた。

 

大好きな祖母

大好きなお子さまランチのハンバー

大好きなクリームソーダ

あのころのクリームソーダの緑色のシロップの色は今よりもっと濃くて、

アイスクリームは黄色くて、シロップ漬けのさくらんぼが載っていたっけ。

スプーンを入れると一気に泡立って、よくグラスからあふれさせたものだった。

 

祖父の死後、女だてらに会社を切り盛りしていた祖母が、

決して誰からも好かれていたわけではないことを私は最近になって知った。

厳しい人だったとも、きつい人だったとも、冷たい人だったとも聞いた。

 

それでも私にだけはどこまでも甘くやさしい祖母だった。

クリームソーダをあふれさせる度に私はテーブル越しに

「あらあら」と言って、

笑っている祖母を思い出す。